中国の人件費

上海工場の引合い案件で、2泊3日の駆け足出張の取締役。


人件費が安いといっていた中国も、最近は人件費も高くなってきたという。
ここ3年くらいで1.5倍以上とも。
だから人件費を削減する為に、各工場は省力化・自動化が進んできている。
20年前の日本のようだと帰社報告で耳にした。


製造業の弊社も、安い人件費に支えられた低廉価格でのOEMやODMを勧めているが
現地サプライヤーから出てくるのは、継続的に上昇し続ける人民元、
労働契約法の改正やインフレに伴う人件費の上昇、石炭、石油、鉄鉱石、
非鉄金属、レアメタルの高騰と、値上げ要素のオンパレード。
中国での生産に限ればだんだんと難しくなってきた。


一方では経済先進地域での人手不足の話も聞くが、
それはいわゆる3Ｋ（きつい・厳しい・汚い）職のことであり
工場労働者は「売り手市場」のところもあるらしい。
高校卒業程度の学歴を持つものは、
「この職種は健康によくない。体と金の交換はできない」といって
高い賃金でも気に入らない職種は敬遠する傾向にあるとか。。。。

そんな背景があるからこそ、合理化・省力化投資に火がついたのだろう・・・

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